なぜ「7割超」は免許証を残したのか? 進むマイナ統合“2枚持ち”が消えない理由
2025年に始まったマイナ免許証は、全国で315万人超が利用し、約3割が「一本化」を選んだ。だが現場では「2枚持ち」も根強い。移動と本人確認のデジタル化は、利便性と安心感の間で新たな段階に入り始めている。
セキュリティへの理解と信頼構築

マイナ免許証が広まるうえで、情報の扱いに納得感があるかどうかは、データ社会を支える大切な土台となる。ナイルの調査によると、
「情報漏洩や悪用のリスクが大きい」
という声は30.7%にのぼった。2026年1月には農林水産省で職員ら約4500人の個人情報にまつわる事案も起きたが、番号そのものを知られたからといって、すぐにポータルサイト内の詳細な中身まで覗き見られる仕組みにはなっていない。
カードそのものの守りについても、パスワードによる認証が必要なため、他人が勝手に入り込むのは極めて難しい。こうした安全を保つ工夫が正しく伝わっていけば、マイナ免許証を選ぶ人は着実に増えていくはずだ。
車がネットとつながり、自動運転などの高度な連携を目指すなかで、本人確認の技術が高まることは、人と社会を結ぶ情報の道をより確かなものへと変えていく。この積み重ねが、これからのモビリティ社会における信頼を形作っていくことになるだろう。