鉄道会社と呼ぶのはもう古い? 渋谷再開発を進める「東急グループ」、利益の「8割」を支える事業をご存じか
東急と東急不動産ホールディングスを合わせた営業収益は約2兆3000億円。不動産事業は売上の6割、利益の8割近くを占める。鉄道会社の印象が強い東急グループだが、その収益構造の中心には今も不動産事業がある。
別の顔「もうひとつの東急」

セグメント別の構成比を見ると、営業収益は
・交通事業:19.5%
・不動産事業:22.6%
・生活サービス事業:45.9%
・ホテル・リゾート事業:12.0%
だった。一方、営業利益は
・交通事業:26.5%
・不動産事業:42.3%
・生活サービス事業:21.2%
・ホテル・リゾート事業:9.4%
となっている。売上にあたる営業収益では、百貨店などを含む生活サービス事業が半分近くを占める。一方、利益面では不動産事業の比率が最も高い。
ただし、東急の不動産事業の数字は、東急グループ全体の不動産事業を示すものではない。東急グループには、東急不動産や東急リバブルなどを傘下に持つ、東急不動産ホールディングスという別の持株会社がある。
同社は東急グループに属しているものの、東急の持株比率は2026年3月31日時点で15.9%にとどまる。位置付けは持分法適用関連会社であり、営業収益や営業利益は東急の連結決算には含まれていない。
東急不動産ホールディングスは、東急より1日早い5月11日に2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算を発表した。
発表によると、売上高は前期比8.3%増の1兆2460億円、営業利益は同18.6%増の1669億円、経常利益は同144%増の1478億円、純利益は同24.7%増の967億円だった。
投資家向け物件売却や仲介事業が伸びたほか、広域渋谷圏のオフィスや商業施設の稼働改善も寄与した。この結果、5期連続の増収増益となり、売上高、営業利益、経常利益、純利益はいずれも、持株会社化以前を含めて過去最高を更新した。
これらの数字はいずれも東急を上回っている。