オートバックスが中国・奇瑞と組んでEV新ブランドを始動! 日産リーフ開発者との共闘、2029年までに「4車種」投入どうなる
中国の奇瑞汽車とオートバックスなど5社連合が、2027年から日本で中国製EVを投入。29年までに4車種、30年以降は国内生産も視野に、低コスト水平分業モデルで市場参入する。日本発ブランドとして展開する狙いもある
意思決定の統一と統率力の課題
今回の連合が描く役割分担は、これまでの完成車メーカーのあり方とは一線を画している。部材の調達から製造設備までを網羅した多角的な共同体は、既存の枠組みを超えた試みといえるだろう。
ただ、業種の異なる企業が寄り集まる以上、意思決定の足並みを揃え、ブランドとしての色をひとつに絞り込む作業には困難がともなう。開発から販売までを自前でこなすメーカーであれば物事は円滑に進むが、分業制を採るとなれば、各社が抱える優先順位の食い違いがどうしても表に出てしまう。
例えば、中国側が得意とする「走りながら修正する」スピード感と、日本側が守ろうとする「不備を完全に取り除いてから動く」という慎重な姿勢。これらが衝突すれば、2027年の納車という目標に影を落とすことにもなりかねない。
また、これからの収益源として見逃せない走行データの権利を、どの社が握るのかという点も、避けては通れない課題だ。シンガポール、横浜、江蘇、そして安徽と、拠点が国をまたいで分散するなかで、実務を担うEMTがどこまで統率力を発揮できるか。共通の目標を組織の隅々まで行き渡らせ、各社の思惑を束ねる機能が働かなければ、せっかくの強みを形にできないまま終わってしまう可能性も否定できない。