デザイン「攻めすぎ」 日産「新型JUKE EV」は成功するのか?――「3期ぶり黒字」見通しで反転攻勢、再生の旗印となるか
欧州EV戦略の中核として日産が投入する新型JUKEは、デザイン刷新と車載ソフト強化を軸に据えたモデルである。一方でサンダーランド工場の稼働低下や国内拠点再編など生産体制の縮小も進む。黒字回復見通しの下、持続的成長への転換を示す象徴として、その成否は2027年市場に委ねられる。
直線基調へ激変した新デザイン
現行モデルは丸みを帯びた形で親しみやすさを打ち出していたが、新型JUKEはそれとは対照的に、直線を基調とした近未来的な姿へと大きく方向を変えた。
従来の特徴であった曲線による独特の外観や、丸いヘッドランプは姿を消し、平面を組み合わせた多角形的な造形へと改められている。ヘッドランプも丸型から六角形に変わり、全体としてやや冷たい印象を与える仕上がりとなっている。
この大きな変更については、「進化」と見る意見と、「やりすぎ」と受け止める見方がわかれている。ただし初代JUKEも2010(平成22)年の登場時には賛否がありながら、結果として個性ある小型スポーツタイプ多目的車(SUV)としての立場を築いてきた経緯がある。今回の新型JUKEが引き継いでいるのは形そのものではなく、「新しさ」を打ち出す姿勢だといえる。
もっとも、電動化へ全面的に移行するなかで、従来の持ち味が失われるおそれもある。外観や見せ方の見直しがブランドとしての価値を保つことにつながるのか、それとも従来との断絶と受け取られるのかが問われている。