軽自動車に乗るオッサンは「恋愛対象外」なのか? 20〜30代独身女性の4割が示した“車格フィルター”の正体

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前回記事「軽自動車と男性評価」を巡り反響が拡大。20~30代女性1005人調査ではSUV支持38.0%、軽敬遠38.8%。車を巡る価値観対立は“合理性”と“象徴性”の分岐点として再燃している。

20~30代女性が示す拒絶感

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 前述の20代~30代の独身女性を対象とした調査に話を戻そう。

 2024年8月27日に発表された合同会社アント(富山県射水市)の調査結果は、合理的な選択をよしとする男性にとって、いささか耳の痛い現実を突きつけている。女性に「男性に乗ってほしくない車」を尋ねたところ、軽自動車を挙げた人が38.8%と、他を離してトップになったのだ。これは2位のオープンカー(31.1%)や3位のスポーツカー(26.1%)を上回る数字である。一方で、乗ってほしい車として38.0%の支持を集めたのはスポーツタイプ多目的車(SUV)だった。この評価の差は、車をどう使うかという次元の話ではなく、向き合う相手への姿勢の問題として受け取られているようだ。

 20代から30代の独身女性からすれば、男性の車は移動を支えるためだけの道具ではない。そこには「デートという特別な時間を彩るための舞台」としての役割も期待されている。SUVがこれほど支持されるのは、日々の暮らしに必ずしも必要ではない力強さや、ゆとりのある空間を維持できるだけの蓄えがある、という証明になるからだろう。自分の力を相手に伝えるためのひとつの合図として機能しているわけだ。

 対照的に、軽自動車は無駄をそぎ落とした合理性の塊といえる。だが、恋愛の場面でこの行き過ぎた効率化は、かえって裏目に出てしまう。女性は相手の車を通じて、「自分との付き合いにおいても、あらゆるコストを極限まで削られるのではないか」という不安を無意識に感じ取ってしまうのではないか。女性が軽自動車を遠ざける理由は、効率を突き詰めた生活者としての姿に、本能的な夢や心のゆとりを見出せない点にあるように思われる。

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