東日本大震災「節電案内の張り紙」がいまだに……なぜ「日暮里駅前の複合施設」は、再開発15年超でも街の核になれないのか?
荒川区・日暮里駅東口の再開発地区「サンマークシティ」。2007~2009年に完成した3棟の高層ビルは、かつて160軒以上を誇った駄菓子問屋街の跡地に立つが、駅動線の複雑さや15年以上経過した老朽化で集客課題が残る。
建物の古さ

またサンマークシティは再開発から15年以上が経過し、3棟それぞれに古さが目立つようになっている。グーグルの口コミを見ると、「駅に近く便利」「飲食店の料理が美味しい」といった声がある一方で、
「トイレが清潔でない」
「傷だらけ」
といった指摘も散見される。筆者(宮田直太郎、フリーライター)もトイレを利用した際、ドアの作りなどに古さを感じ、建物の管理が十分か不安を覚えた。
特に目を引くのは、ステーションガーデンタワーの2階と3階に残る張り紙だ。
「東日本大震災(2011年3月)による電力不足の際の節電案内」
が、いまだに貼られているのである。執筆時点(2026年3月)から15年以上前の情報が残っていることに驚き、商業施設棟を管理する組合に問い合わせようとしたが、詳細は確認できなかった。
入居するテナントに話を聞くと、「管理組合の指示に従っているため詳しくはわからない」と前置きしたうえで、
「節電要請の際、一部の電球を消した。以降はLED化の影響もあり、そのままの数で運用している。張り紙もその延長線上にあるのではないか」
と説明してくれた。実際、建物内には点灯していない箇所もあり、東日本大震災以降、節電を意識した運用が続いている可能性は高い。