東日本大震災「節電案内の張り紙」がいまだに……なぜ「日暮里駅前の複合施設」は、再開発15年超でも街の核になれないのか?
荒川区・日暮里駅東口の再開発地区「サンマークシティ」。2007~2009年に完成した3棟の高層ビルは、かつて160軒以上を誇った駄菓子問屋街の跡地に立つが、駅動線の複雑さや15年以上経過した老朽化で集客課題が残る。
人の動きの課題

しかし、日暮里の核として期待されたサンマークシティは、現在も人がまったくいないわけではないが、繊維街や夕焼けだんだん商店街の賑わいには遠い。原因のひとつは、日暮里駅からの動線の複雑さだ。
サンマークシティの3棟はいずれも駅とペデストリアンデッキで接続されているものの、日暮里・舎人ライナーの駅が直線上に設けられた影響で、高架橋は「コの字型」に延びている。その結果、ビルはいずれも正面玄関からではなく、横手から入る構造となり、入り口がわかりにくい印象を与えている。
特に中央部のステーションガーデンタワーに階段を使わず向かう場合、駅ロータリーを越え、一度西側のステーションポートタワーに向かい、その横を通って回り込む必要がある。初めて訪れる人にとっては直観的に進むのが難しく、迷うことは避けられないだろう。
ステーションガーデンタワーには、日暮里に拠点を置くジーンズメーカーのエドウィンや、学習塾、飲食店、スーパー、フィットネスジムなどが入居している。他の2棟もテナントは比較的埋まっている印象だ。
ただ、買取専門店や不動産店舗など、下層の人通りの多い場所に置くには不向きなテナントも散見される。さらに、各店舗はゾーンごとにまとまっているわけではなく、3棟のビル内に散在しており、下層階だけを見れば雑居ビルのような印象を受ける。行政が想定する
「街の核」
と呼べる存在には、現状では至っていない。