日本のガソリン価格と生活を直撃! ホルムズ海峡の通過は2週間で10隻以下、供給網の脆さがノズルの先で牙をむく

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ホルムズ海峡の封鎖で通過船舶は日138隻→10隻以下に激減、WTI原油は1バレル98.71ドル。供給網混乱と燃料高騰が輸送産業を直撃し、物流・価格安定の新ルール構築が急務となる。

海峡封鎖と原油高騰

ガソリンスタンド(画像:写真AC)
ガソリンスタンド(画像:写真AC)

 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の報告書(2026年3月16日更新)によると、米国とイスラエルによる対イラン攻撃をきっかけに、世界のエネルギー要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖された。従来、1日約138隻が通過していた海峡だが、3月2日から13日までに通過したのは10隻以下にとどまった。自由に航行できるという前提は崩れ、市場は即座に反応した。

 3月13日のWTI原油価格は1バレル98.71ドルに達し、2022年7月以来の高値となった。この急騰は、輸送に欠かせない資源が失われることへの警戒感を反映している。2月の米国では複数の製油所で設備不具合が起き、精製処理量が低迷した結果、原油在庫は4.43億バレルに達し、2025年5月以来の高水準となった。OECD諸国全体でも在庫は増加し、推定在庫日数は62.2日で平年を上回った。

 一方、石油製品の製造は停滞し、ガソリンや留出油の在庫は世界的に減少している。サウジアラビアのラス・タヌラ製油所やカタールのLNG施設が無人機攻撃を受け、操業を止めざるを得なかったことは、特定拠点依存の供給体制の脆さを浮き彫りにする。さらに、船舶がAIS(位置情報システム)を停止して航行せざるを得ない状況は、輸送管理の困難さを一層増している。

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