「バスが遅すぎる」 NY市長が街路計画を再始動――速度「20%改善」で都市の“時間”は取り戻せるか?

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ニューヨーク市長マムダニ氏が中断されていた街路計画を再始動。平均時速12.9kmのバスを最大20%高速化し、年間40時間相当の移動時間を市民に還元。公共空間の再配分で都市経済と生活の効率を根本から変える挑戦が始まった。

国際比較の教訓

ロンドン市内を循環するバス(画像:ロンドン市交通局)
ロンドン市内を循環するバス(画像:ロンドン市交通局)

 世界を見ると、バスを優先する政策はすでに多くの都市で成果を出している。ロンドンではバス専用レーンを広げたことで、中心部の平均速度が30%上がった。パリでは2015年から1億5000万ユーロを投じて道の作り方を変え、自転車の利用者が47%増えた。2025年4月には、主な移動手段として自転車が14%を占め、11.8%の自動車を初めて追い越した。

 ノルウェーのオスロでも、2015年から進めている取り組みによって、自転車に乗る人が80%以上も増えている。コペンハーゲンでは、2025年末までに通勤や通学の半分を自転車にする目標を立て、現在すでに45%に達している。ニューヨークで変化が遅れていた理由は、技術的な問題ではない。限られた道路をどう分けるかという話し合いがまとまらず、納得を得るのが難しかったからだ。

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