なぜ、地方のコンビニ駐車場は「無駄に広い」のか?
全国に5万6000店超のコンビニのうち、地方店が広い駐車場を持つ理由は、車の流れを取り込み利益を確保するだけでなく、大型トラックの休憩や災害時対応、将来のEV充電まで見据えた戦略的投資にある。
ライバル店排除

地方の駐車場が広いふたつめの理由は、他の店との競争に勝つために土地を確保しているからだ。店が増えすぎた今の時代、新しく店を建てられる場所は限られている。特に車がよく通る大きな道路沿いは、コンビニにとって一番大切な場所だ。こうしたよい場所で広い土地を持っておけば、同じ場所にライバルの店が入ってくる隙間をなくすことができる。
道路沿いで車を停めやすい場所は限られており、土地を広く使うことは、そこを通る車の需要を独占する効果も生む。確かに土地を持ち続けるための金はかかるが、近くに別の店ができて売上が減ってしまう怖さを考えれば、十分に価値のある投資だ。広い駐車場は、ただの空きスペースではなく、他の会社が客を奪うために店を出すのを防いで、自分たちの有利な立場を守るための“壁”のような役割を持っている。
広い土地を持っていると、道路を走っている人の目に店が入りやすくなる。周りに高い建物が建つ隙を与えないことで、遠くを走っているドライバーからも店がよく見え、記憶に残りやすくなる。ドライバーが店の看板を見てから
「あそこに寄ろう」
と決めるまでの時間を長く稼げることは、商売において大きな強みだ。その結果、他の店が入り込みにくい環境が作られ、地域のなかで店の有利な立場を守り続けることにつながっている。