「ランクル高騰」は氷山の一角? 中古車落札平均8%上昇、もはや「売らずに持つ」のが正解なのか

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2026年1月の中古車平均落札価格は前年216万から233万へ7.9%上昇。ランドクルーザー250やクラウンの高額車と、150万~450万円の実用車が市場を支える二重構造が、今の相場を動かしている。

自立した資産運用の場

中古車相場上昇の背景と構造。
中古車相場上昇の背景と構造。

 5年、10年先を見通すと、中古車市場は新車販売を補う役割を超えて、独立した財産運用の場としての性質を強めていく。走行の記録や整備の情報がデジタルで一元管理される環境が整えば、車は移動手段を超えて、信頼性を伴った金融商品に近い性質を帯びるようになる。2024年から2025年に登録された新しい車の価値は今後も維持されて、個人と業者の取引で積み重ねられたデータは、従来のメーカーが示す下取り価格の枠組みを揺るがす可能性さえある。

 2026年1月のレポートで示された平均落札価格の前年比7.9%上昇は、特定のタイミングで有利か不利かを示すものではない。その数字から注目すべきなのは、平均値の裏に隠れている市場の構造であり、車の持ち主が財産をどう運用すべきかを考える道しるべだ。価格変動の理由を多角的に把握して、市場の論理に基づいた売り時の戦略を立てることが求められる。表面的な値動きに振り回されず、データの奥にある構造的な変化をつかむこと。それが、将来にわたって利益を守り続ける条件になる。

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