「威圧感がないのが一番」 女性ユーザー「9割」が選んだ軽ワゴン、なぜ“丸い顔つき”が購買を左右するのか?

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軽自動車市場で女性の支持を集めるダイハツ「ムーヴ キャンバス」。新車販売の約8割を軽乗用車が占め、女性購入者は約9割に達する中、丸みあるデザインが心理的安心感を提供し、購買を後押しする重要な要素となっている。

女性に選ばれる軽ワゴンの共通点

ムーヴ キャンバス(画像:ダイハツ)
ムーヴ キャンバス(画像:ダイハツ)

 丸みのあるフォルムと楕円形ヘッドライトを組み合わせた軽ワゴンは、近年の軽自動車市場で存在感を増している。ダイハツ「ムーヴ キャンバス」はその代表格であり、「母娘で共有するクルマ」というコンセプトのもと、2016(平成28)年の発売以来高い支持を得てきた。ダイハツ工業の資料によると、従来型の購入ユーザーの約9割が女性となっており、このモデルが特定の層に深く浸透していることがわかる。

 市場全体を見ても、女性と軽自動車の結びつきは着実に強まっている。全国軽自動車協会連合会の2023年4月から9月までの軽四輪車新車販売台数確報によると、軽四輪車の新車販売台数は80万0170台(前年同期比106.6%)に達した。そのうち軽乗用車が61万6155台と全体の約8割弱を占めており、生活を支える移動手段として軽乗用車が中心的な役割を担っている状況がうかがえる。

 また保有実態の面でも同じような傾向が見られる。アスマーク(東京都渋谷区)が2025年に実施した「日本における車保有者の実態を把握するアンケート調査」で、全国の車保有者に現在のボディタイプを尋ねたところ、「軽自動車」が約3割でトップだった。特に女性や中古車ユーザーではその割合が約4割に達しており、軽自動車が幅広い層に選ばれている実態が示されている。

 こうした市場の広がりは、軽自動車に対するユーザーの価値観が変わっていることを表している。かつては低価格であることが選ばれる主な理由だったが、地方を中心にひとり一台の所有が定着したことで、家族共用ではなく自分自身の好みや感性で選ぶ傾向が強まった。車を自分らしいライフスタイルを送るためのパートナーとして捉える視点が、近年の軽ワゴン市場での重要な要素になっている。

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