「威圧感がないのが一番」 女性ユーザー「9割」が選んだ軽ワゴン、なぜ“丸い顔つき”が購買を左右するのか?
軽自動車市場で女性の支持を集めるダイハツ「ムーヴ キャンバス」。新車販売の約8割を軽乗用車が占め、女性購入者は約9割に達する中、丸みあるデザインが心理的安心感を提供し、購買を後押しする重要な要素となっている。
母娘で共用できる絶妙なバランス

ダイハツは、ムーヴ キャンバスを「母と娘で共用する新感覚のスタイルワゴン」と位置づけ、女性ユーザーの声を重視した造りであることを商品概要などで説明している。初代モデルで女性ユーザー比率が非常に高かったことを踏まえ、現行型では
・ツートーンカラーの「ストライプス」
・モノトーン基調の「セオリー」
というふたつのスタイルを用意した。これにより「かわいいけれど幼すぎない」バランスを追い求め、異なる年齢層の購買決定権者に同時にアプローチできる効率的な手法をとっている。
外見が選択に与える影響については、実際の調査結果にも表れている。ナイル(品川区)が運営する「おトクにマイカー 定額カルモくん」が2020年に実施した「女性に人気の軽自動車についての調査」では、いいなと思う軽自動車としてムーヴ キャンバスが2位に入った。選んだ理由として外観や色味を挙げた回答が約7割に達しており、見た目が強力な動機になっていることがわかる。
さらに「軽自動車選びの決め手」では、「値段」が21.1%でトップ、「見た目」が19.6%、「室内の広さ」が14.6%、「燃費」が13.5%だった。価格とほぼ同じ重みで外観が重視されているこの結果は、機能が充実していることを前提に、最終的な納得感を得るための要素としてデザインが働いていることを示している。
自分自身の好みを映しつつ、家族からも支持されるという多面的な価値観を満たすことが、今の市場で選ばれるための重要なポイントになっているのだ。