「AI人材は年収1000万でも来ない」 自動車・輸送機業界、“育休取得率ワースト1位”が突きつける獲得の壁
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自動車・輸送機業界は、男性育休取得率67.2%、女性管理職比率3.7%と低水準にとどまり、組織の柔軟性や多様性が試されている。電動化やAI人材需要の急増に対応するには、従来の慣行を見直し、人的資本の活用を抜本的に再考する必要がある。
女性管理職3.7%と組織の硬直性

当該業界の女性管理職比率は3.7%にとどまり、鉄鋼・非鉄業界の3.4%に次いで低い水準にある。銀行の20.6%や情報通信・サービスその他業界の18.0%と比べると、登用の進み具合には明らかな差がある。
歴史的な雇用慣行や職種構成の偏りが多様化を遅らせる背景にあるが、意思決定層における偏りは新規事業の推進や部門横断プロジェクトの停滞につながることも少なくない。
車両が移動手段からITデバイスへと変わるなか、多様な視点が欠けた組織では、生活者視点に立ったユーザー体験やサービス開発において発想の幅が制約されやすい。
制度を整えるだけでは短期的な変化は望めず、次世代を担う多様な人材を惹きつけるためのパイプラインを、長期的な視点でつくり直す必要がある。