「タクシーの敵」はどこへ消えた? 新千歳空港の“一等地”に陣取る配車アプリ、世界が驚く「日本流」の生存戦略とは
日本のライドシェアは海外型とは異なり、従来タクシーの補完として進化してきた。北海道・新千歳空港では1月15日から、DiDi、Uber、GOが参加する3か所の「配車アプリのりば」実証実験が開始され、ターミナルから歩く距離を最小化し、利便性向上とタクシー不足の緩和を同時に狙う。
新千歳空港で始まった実証実験の全貌

2026年1月6日、配車アプリを運営するDiDiがニュースリリースを出した。
DiDiモビリティジャパン(東京都港区、代表取締役社長:和久山大輔)が提供するタクシーアプリ「DiDi」は、新千歳空港を運営する北海道エアポート(千歳市美々)が実施する「配車アプリのりば」の実証実験に参加すると報じた。
・国内線:2か所
・国際線:1か所
の計3か所に「配車アプリのりば」を設置し、DiDiアプリを通じて利用者を専用のりばに誘導する。到着後にアプリでタクシーを手配できる仕組みで、次の目的地までの移動をスムーズにする狙いだ。
ただ、この実験はDiDiだけの動きではない。同じ日、北海道エアポートも別のリリースで、Uber JapanやGOと協力して同じ実証実験を行うことを発表した。北海道内7空港を運営する同社は、千歳地区ハイヤー事業協同組合や北海道ハイヤー協会とも連携し、タクシー配車アプリの利用環境を整えるとしている。実証実験では得られたデータをもとに課題や対策を整理し、タクシー不足の緩和も目指すという。空港サービスの改善を続ける方針も併せて示された。
今回、配車アプリ3社に対応するピックアップ地点は空港内に3か所設けられた。内訳は
・国内線のりば10A(10番と11番の間)
・国内線のりば18A(17番と18番の間)
・国際線のりば81A(80番と81番の間)
である。いずれもターミナル1階のエントランスに近く、離れた駐車場や空港敷地外の特設乗車場ではない。利用者の利便性を優先した配置といえ、空港側がこの取り組みに一定の配慮を示していることもわかる。