「車内で吐いたら2.4万円です」 テスラが突きつける「無人タクシー」の現実、収益を左右する意外な要因とは

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無人ロボタクシーの商用化が進む中、テスラは車内マナー違反に最大150ドルの罰金を導入。日本では公共意識と秩序の制度化により、低コストで安定した運行が可能であり、世界的競争力の源泉となり得る。

無人空間が生む規律の欠如

ドイツ国内で実証実験中のフォルクスワーゲンのロボタクシー(画像:フォルクスワーゲン)
ドイツ国内で実証実験中のフォルクスワーゲンのロボタクシー(画像:フォルクスワーゲン)

 無人空間は、人々の責任感や自制心を弱める傾向がある。テスラは将来的に自動運転による無人ロボタクシーの運行を目指すが、車内に防犯カメラがない完全無人の状態では、乗客マナーがさらに悪化する可能性が高い。誰も所有していない空間を利己的に利用しようとする心理が働けば、資産が急速に劣化する構造が浮かび上がる。

 ドライバーの有無にかかわらず、一般的なマナーは海外では日本よりも低いと指摘される。市街地の道路や歩道にゴミが散乱する光景は珍しくなく、社会全体の管理コストを押し上げる要因となる。一方で、日本を訪れる外国人観光客の多くは、街の清潔さや秩序のよさに感心する。

・列に並ぶ
・ゴミを持ち帰る
・公共物を丁寧に扱う

といった行動は、日本社会で暗黙のルールとして共有され、法律で明文化されていない社会的合意として内面化されている。こうした規範が人々の行動を自然に規定しており、結果として事業者が負担すべき監視コストを社会全体が肩代わりしている形になる。

 この秩序維持能力は、国際競争の場において日本が持つ圧倒的な優位性にもつながるだろう。

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