「ポルシェの跡地にBYD」 かつての日本車天国「香港」で何が起きているのか? EV比率71%、中国車軽視が招く戦略的敗北

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2025年、BYDがEV新車販売で225万台を突破し世界1位に躍進。香港ではEVが新車の7割を占め、中国メーカーが急速に存在感を増す。日本市場にも影響が及ぶ可能性を示す変化の実態を、最新統計と現地ルポから検証する。

中国嫌悪と認識不足によるリスク

BYDの車。香港の風景。11月中旬撮影(画像:武田信晃)
BYDの車。香港の風景。11月中旬撮影(画像:武田信晃)

 これは香港の話だから日本には関係ないと思う人もいるだろう。しかしBYDはすでに日本市場に上陸しており、世界市場で競争することを考えれば、対岸の火事として片付けるのは危険だ。欧米や東南アジアの市場が香港のようになる可能性は否定できない。

 中国を好ましく思わない日本人は多い。それ自体は個人の信条なので問題はない。しかし、それで相手を見下したり、優れている点を認めなければ、

「自滅」

につながる。例えば、BYDは技術は上がっているかもしれないが財務が悪いから大丈夫――といった論理は油断を生み、自らの成長機会を逃すことになる。好きではない相手を認めるのはつらい作業だが、気を引き締めなければ足元を掬われる。

 宇宙やAIなど最先端技術は日本より上を行く分野もある。それを認め、受け入れられるかどうかが問われる。自動車においても、

「中国の優れた部分を認めたうえで、戦略的にどう勝つか」

を考え、ビジネスを進めるべきだ。

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