なぜ中古EVが「金の卵」に化けるのか? 国内査定ゼロの裏で世界が奪う「真の価値」、国内循環の岐路を考える

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かつて普及をけん引した初代リーフは、国内では中古価値が低迷する一方、海外では蓄電装置として再評価される。航続距離や充電コストの制約が国内市場を圧迫する中、使用済みEVバッテリーの国内循環や海外流通の経済的可能性が、日本のEV戦略の岐路を浮き彫りにする。

国内循環ルートの構築

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 初期型EVが一斉に寿命を迎える「2025年問題」を前に、日本は大きな岐路に立たされている。

・使用済みEVを価値のない中古車として処理するのか
・EVバッテリーを戦略的資源として再定義するのか

その選択が問われている。必要なのは、

「査定をゼロにしない仕組み」

の構築である。定置用蓄電池への転用を後押しする制度や、リサイクル材としての価値に経済的インセンティブを与える政策が整えば、国内で循環するルートを形成できるだろう。

 さらに、制度や政策の支援だけでなく、消費者や業者の意識も市場形成に大きな影響を与える。国内で価値を生み出す発想を広げ、輸出依存型ではなく国内循環型のエコシステムを組み立てることが、持続可能なEV社会に向けた重要なステップとなる。

 こうした循環ルートが確立されれば、廃車として処理されていたEVが、地域の電力インフラや産業競争力に貢献する資源として、いわば「金の卵」として再評価される。政策、制度、消費者行動が連動することで、初期型EVの価値を最大化しつつ、国内経済への波及効果も期待できるだろう。

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