「白紙に戻すべきではない」北陸新幹線延伸、維新8ルート提示で再燃! 米原・湖西・舞鶴案、一本化は見通せるのか
北陸新幹線の大阪延伸を巡り、2016年に決まった小浜・京都ルートが再び揺らいでいる。建設費は最大2兆円規模、環境影響や自治体負担への懸念も噴出。維新は過去案8ルートを再提示し、与党PTで再協議へ。膠着を打破できるのか、利害が錯綜する延伸計画の行方を追う。
沿線自治体の意向はばらばら

小浜・京都ルートがストップするなか、沿線自治体がそれぞれの主張を繰り返し、ばらばらに動いている。京都府は京都市とともに地元負担の軽減や府民の懸念解消を国土交通省、与党PTに訴えたが、自治体向けの説明会が1回あっただけで、府民向けの説明会は開かれないまま。京都府交通政策課は「今は国や与党の動向を見守るだけ」という。
ルートを滋賀県に移せば、京都府民の懸念は解消するが、滋賀県からすると重い地元負担に見合うメリットが見当たらない。滋賀県交通戦略課は「小浜・京都ルート推進の姿勢は変わらない」と見直しに拒否反応を示す。
福井県は嶺南(れいなん)地方活性化の切り札として長年、訴えてきた小浜延伸を簡単に諦められないはずだ。小浜市ではここに来て、住民の小浜延伸推進運動が活発化している。小浜市新幹線・交通政策課は「小浜延伸を粘り強く訴えるだけ」と力を込めた。
与党PTで議論がどこへ向かうのかは今のところ予測できない。だが、ここまでもつれた糸をほどき、沿線自治体の意向を一本化してルート決定するのは大変な作業になる。与党PTは難しい選択を迫られそうだ。