「白紙に戻すべきではない」北陸新幹線延伸、維新8ルート提示で再燃! 米原・湖西・舞鶴案、一本化は見通せるのか

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北陸新幹線の大阪延伸を巡り、2016年に決まった小浜・京都ルートが再び揺らいでいる。建設費は最大2兆円規模、環境影響や自治体負担への懸念も噴出。維新は過去案8ルートを再提示し、与党PTで再協議へ。膠着を打破できるのか、利害が錯綜する延伸計画の行方を追う。

8ルートはいずれも課題が山積

新幹線の話が再浮上した亀岡市のJR亀岡駅(画像:高田泰)
新幹線の話が再浮上した亀岡市のJR亀岡駅(画像:高田泰)

 日本維新の会が示したルートは

・小浜・京都ルート
・小浜市から京都府亀岡市を通って大阪市を目指す「亀岡ルート」
・米原駅から東海道新幹線に乗り入れる「米原ルート」
・米原駅で東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」
・敦賀駅から滋賀県の琵琶湖西側に新線を通す「湖西ルート」
・在来線の湖西線を活用する「湖西ルート」
・小浜市から京都府舞鶴市へ進んだあと、京都市を経由する「舞鶴ルート」
・舞鶴市から亀岡市経由で大阪市を目指す「舞鶴ルート」

の八つ。だが、小浜・京都ルートに決まる前に議論に上り、見送られたルートばかりだ。

 米原ルートは延長約50kmと小浜・京都ルートの約140kmより短い。建設費を抑えられ、費用対効果も高いとみられる。だが、

・福井県
・滋賀県
・JR西日本

が反対している。北陸新幹線の大阪延伸ルートはJR西日本が運行するが、東海道新幹線はJR東海。東海道新幹線が過密ダイヤだけに、JR東海は乗り入れに難色を示している。

 湖西ルートは約80km。北陸から京都市経由で大阪市へ向かう最短コースを走り、在来線の湖西線は大半が高架など立体構造で整備された。しかし、「比良(ひら)おろし」と呼ばれる局地風の発生が難題だ。各所に防風柵が設置されたが、運転見合わせや減速運転が頻繁に発生している。京都駅の東で東海道新幹線に乗り入れるとすれば、JR東海の同意が欠かせない。

 舞鶴ルートは舞鶴市など京都府北部の地方自治体が過去に誘致を進めていた。人口減少が加速する京都府北部の振興策として期待されるが、延長が約200kmに達する見込み。建設費は小浜・京都ルート以上に高額で、費用対効果もかなり厳しい。京都市経由だと小浜・京都ルートと同様に京都市民の懸念を解消する必要がある。

 亀岡ルートも亀岡市などが誘致活動をしていた。亀岡市から大阪府へ抜ければ、延長約120km。小浜・京都ルートより低コストとみられる。しかし、小浜市と亀岡市間の京都府南丹市は住民の反対運動が活発だ。新幹線連絡線となりそうなJR嵯峨野線が嵐山へ向かう観光客の増加で混雑が常態化しているのも頭が痛い。

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