「日本の小型車 = 本当にカワイイ」 トランプ発言が仕掛けた「軽」ショック! 5万ドル米国市場の価格高騰を止める特効薬は何か?
米国新車平均価格は5万ドル超、過去5年で25%上昇した。低価格小型車の供給不足が続くなか、トランプ政権は軽自動車導入に言及。日本メーカーの米国市場適応が価格二極化解消のカギとなる。
制度再設計の不可欠性

トランプ氏の発言を踏まえると、米国消費者が求めているのは
・安価な小型車なのか
・制度改修を必要としない輸入小型車なのか
という疑問が浮かぶ。軽自動車は車両価格の高騰に歯止めをかける“特効薬”になり得るのか、それとも日本独自の制度に守られた成功事例に過ぎないのかという疑問も生じる。
日本メーカーが米国市場で小型車を一から作り直すための技術投資を行う意思があるのかも不明確なままだ。その状況で、米国で軽自動車の製造・販売が先行する事態をどのように受け止めるべきかが問われる。
米国市場で軽自動車を普及させるには、車体規格の新設や安全基準の部分的緩和など、制度側の改革が不可欠である。政治的思惑だけでは実現は困難だ。
高騰が続く車両価格を抑えるには、小型車セグメントの欠落を補填する必要がある。しかし、実現には輸入手続きだけでは不十分で、北米向け小型車の新規開発が現実的な解となる。
具体的には、軽自動車の思想をベースに米国基準に合わせ込む必要がある。道路事情や事故データ、気候条件に対応した「米国版軽規格」を新設し、米国市場に最適化された小型車規格を作らなければ、軽自動車の普及は難しいだろう。