「日本の小型車 = 本当にカワイイ」 トランプ発言が仕掛けた「軽」ショック! 5万ドル米国市場の価格高騰を止める特効薬は何か?
米国新車平均価格は5万ドル超、過去5年で25%上昇した。低価格小型車の供給不足が続くなか、トランプ政権は軽自動車導入に言及。日本メーカーの米国市場適応が価格二極化解消のカギとなる。
小型車市場の構造的制約

トランプ氏によると、2025年10月に日本や韓国を訪れた際、独フォルクスワーゲンのビートルのような小型車をよく目にしたという。しかし、生産承認発言は、米国に軽自動車規格が存在しないことや連邦衝突基準への適合問題を十分に考慮していない可能性がある。米国の規制体系との整合性は未検証のまま発言に至ったと見られる。
米国の自動車価格高騰の背景には、低価格で販売できる小型車の供給が少ないことがある。デトロイトスリーの収益構造は大型車に大きく依存しており、小型車市場は構造的に形成されにくい。そのため、一部の消費者は中古車を選ばざるを得ない状況にある。
軽自動車は低所得者層を中心に訴求力が高いが、既存の利益構造や制度が参入障壁として立ちはだかる。
軽自動車は日本の道路や都市構造を前提に、軽量化や排気量の抑制が最適化されている。米国の高速道路中心の道路環境や事故リスク、気候条件に合わせた車両構造とは異なり、そのまま米国市場に移植することはほぼ不可能だ。