トヨタvsフォルクスワーゲン――販売差は180万台! HV・EV・ソフト開発で世界市場の頂点を握るのはどちらか?
トヨタは世界販売1082万台で5年連続首位を維持する一方、VWは903万台で追走。EV・HV戦略、ソフト開発、米中市場投資の差が、次世代自動車市場の勢力図を左右する。
ソフト主導の転換点

ソフトウェアは両社にとって最大の課題となっている。VWはソフトウェア専門子会社「CARIAD(カリアド)」を擁するが、開発の遅れが度々報じられ、人員削減も断行された。この影響で、2024年には米EV新興メーカーのリヴィアンとの協業にかじを切った。
外部提携によるスピード重視のソフト開発は、一定の成果を上げている。両社が手掛けるソフト定義車両(SDV)向け開発は量産段階に近づき、グループ全体で最大3000万台の車両をサポートできる見込みだ。さらに他メーカーへの技術提供も視野に入れており、着実に実を結びつつある。
一方、トヨタは内製にこだわり、自社開発のソフトウェア基盤「アリーン」を中核技術としている。新型RAV4への搭載を皮切りに、SDV対応モデルを本格展開する方針だ。自社統合型車載OSで車両統治を目指す一方、開発コストは膨張傾向にあり、効率化の進め方がポイントとなる。
両社はソフト主導への転換点を迎えている。自社文化とソフト開発の矛盾をどちらが先に解消できるかが、世界自動車産業の将来を決める分岐点となる。トップ争いの行方も、この結果に直結するといえる。