ホンダ「3強」脱落の衝撃――EV偏重&サプライチェーン脆弱化は、日本車産業に何を突きつけるのか?
世界販売で前年2位の座を失い、ホンダの下半期は166万台、営業利益は前期比55%減の5500億円と低迷。北米依存と半導体供給網の脆弱性が露呈し、スズキが2位に浮上。グローバル戦略の再構築が迫られる。
小型車・二輪軸の再構築

北米依存比率45%を30%以下に抑える複線化や、インド・ASEAN重視へのシフトは重要である。技研の強みを生かし、小型車・二輪車を軸とした「低コスト・高回転」モデルの強化も有力な選択肢となる。EV投資の段階的再配分やHV・PHV開発の再強化も必要である。
二輪・小型車用プラットフォームや基盤技術を多様な四輪EVに応用し、ソフトウェア・アーキテクチャの共通化で開発負荷を軽減する戦略も可能だ。市場別アーキテクチャを明確に区分管理し、リスク分散と柔軟性を確保することが求められる。
5年後には市場分散型企業が優位を握り、単一技術・単一市場依存企業は地政学リスクや制度変動に脆弱になると考えられる。10年後にはEV・HV・低価格エンジン車の複線化が定着し、全方位型企業と特化型企業の二極化が進む。全方位型企業は複数技術への投資で変化に迅速に対応でき、特化型企業は得意分野で高収益を維持する。
ホンダは特化型に進むのか、全方位型への復帰を模索するのか。その判断が技術研究所の役割と戦略的選択の成否を左右する。複線化による二極化は、販売や利益だけでなく、長期的競争力と適応力を測る重要な指標となるだろう。