BYDを急追! 中国シャオミのEVは日本の「クルマ愛着文化」をどう変えるのか?
スマホ大手のシャオミとファーウェイがEV市場に本格参入。量産型BYDとの競争は「ハード対ソフト」の新構造を生み、OS統合や体験重視の戦略で中国市場を席巻、次世代モビリティの方向性を示す。
体験重視の販売アプローチ

シャオミが満を持して投入した「Xiaomi SU7」は、同社の統合エコシステム戦略の象徴である。その市場戦略と特性は、自動車業界に新たなパラダイムを提示している。SU7はプレミアムEVとして、デザインとパフォーマンスの両面で中国市場の注目を集める。高性能モデルのTrack Packageもラインナップに加え、自動車愛好家層へのアピールも意図している。
注目すべきは、販売戦略が従来のディーラー網の制約を回避している点である。シャオミは体験重視の店舗で製品を展示し、消費者にHuman×Car×Homeという統合ライフスタイルを提案する。購入後の価値を訴求することで、モノの販売に留まらないアプローチを実現している。
これは、私がガソリンスタンドマネージャー時代に感じていた、地域ディーラーとの関係や販売力に依存する旧来モデルとは根本的に異なる。
現時点での日本市場展開は慎重だ。しかしEU進出を足掛かりに、各国規格の適合ハードルを越えるノウハウを蓄積する可能性は高い。