タクシーに乗ったらドライバーと話す派?しない派? 「返事くらいして」「そっとしておいて」――あなたはどっち?

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東京ハイヤー・タクシー協会の調査によると、2906人の利用者の34.5%が買い物や臨時利用、男性は通勤が32.9%。静寂と会話の選択は、移動の価値を左右する重要な要素となっている。

旅行先での会話欲

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 旅先で乗るタクシーは、地元の空気を吸うための“最短ルート”だと思っている。観光ガイドアプリよりも、最新の混雑状況や道の癖を知っているのはたいていドライバーだ。

「この先、いまちょうど紅葉がいいですよ」
「今日は港の方、風が強くてね」

そんな一言で、旅の視点がガラリと変わる瞬間がある。

 初めての街ではなおさら、会話の価値が増す。ほんの10分話しただけで、街のリズムや人の気質のようなものが、なんとなくつかめることがある。結局「旅を効率よく楽しむための情報」と考えると、話しかけるのも理にかなっている。

 しかし同じタクシーでも、日常の移動となると話は別だ。通勤途中で頭の整理をしたい朝、あるいは仕事帰りで何も考えたくない夜。窓の外を眺めながら、頭の中を空っぽにできるあの時間は、実はけっこう貴重だ。

 例えば通勤時、スマホを見ながら「この会議の資料どうしよう」と考えていたり、今日の段取りを組み直していたりする。そんなとき会話が始まってしまうと、ペースが崩れてしまうことがある。これは決してドライバーが悪いわけではない。自分の頭のなかのテンポが、静けさを必要としているというだけだ。

 ただ、何度も利用して顔を覚えてくれるドライバーが増えてくると、自然とあいさつ程度の言葉は交わすようになる。「今日は寒いですね」「いつもより早い時間ですね」──そんな短い会話でも、不思議とほっとする。それ以上話すかどうかは、その日そのときの気分次第だろう。

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