トランプの制裁で消えた200機! 翻弄された「イラン航空」空白の10年とは

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イラン航空業界は、1979年革命以降、制裁と老朽化に苦しみ、平均機齢27年の航空機で運航を続けてきた。2016年には西側航空機200機を一挙発注したが、制裁再開やコロナ禍、欧州制裁により再び存亡の危機に直面している。

制裁解除後の大型発注構想

イラン(画像:写真AC)
イラン(画像:写真AC)

 対イラン強硬派のトランプ政権と、ロシアへの武器支援の経緯もあり、イランの欧米諸国との関係は再び悪化した。米国製部品の多い航空機購入はすぐには難しく、第3国などから中古機を調達してしのぐしかない状況である。

 それでもイラン政府とイラン航空は、制裁解除後を見据えて航空機の発注に動いている。2025年7月、ニューデリーで開催された国際運送協会(IATA)の会合では、イラン航空が米ボーイング社主催のレセプションで再度の機材購入について問い合わせた。また同社は、世界中の航空会社とのコードシェアパートナー探しも進めており、日本航空もその交渉相手に含まれていたようだ。

 前述の通り、イランは広大な国土に多くの人口や観光資源を抱えている。ひとたび機材が更新され安全性が担保されれば、航空業界が一気に発展する可能性は高い。トランプ政権下では難しいが、核合意復帰次第では、大型発注が再び航空業界を賑わせるかもしれない。その際には、西側諸国の中で比較的友好関係にある日本との直行便も復活する可能性がある。中長期的な動向を注視する必要があるだろう。

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