1904年建造! 中央区の裏道に眠る「都内最古の道路橋」をご存じか

キーワード :
,
東京都中央区新川の南高橋は、1932年完成の鋼鉄トラス橋で、1904年建造の旧両国橋を再利用した都内最古の現役道路橋だ。震災後の復興事業で資材効率を高め、地域の生活動線と都市景観を支える希少な近代土木遺産として評価されている。

明治の技術を現代に伝える南高橋

南高橋(画像:写真AC)
南高橋(画像:写真AC)

 南高橋は完成以来、三度の床補修や橋台補強を経て、現在も現役の道路橋として使用されている。最大規模の補修は1989(平成元)年に行われ、約1億4000万円をかけて橋をシルバーペイントで舗装した。歩道部分にはタイルを貼り、美観を整えている。この補修では元の両国橋のデザインを踏まえ、一部の装飾を簡略化しつつ、明治期の姿を現代に伝えている。

 橋の脇には歴史を解説する案内板やベンチが設置され、訪れる人は橋の成り立ちや周辺景観の変遷を確認できる。南高橋は通行のためだけの橋ではなく、地域内の生活動線を支え、歴史的景観を都市文化資産として残す役割も果たしている。

 都内の鋼鉄トラス橋のなかでは道路橋として現役の最古橋であり、全国的にも希少な近代土木遺産として価値が高い。2016年度には土木学会選奨土木遺産にも認定されている。

全てのコメントを見る