1904年建造! 中央区の裏道に眠る「都内最古の道路橋」をご存じか
東京都中央区新川の南高橋は、1932年完成の鋼鉄トラス橋で、1904年建造の旧両国橋を再利用した都内最古の現役道路橋だ。震災後の復興事業で資材効率を高め、地域の生活動線と都市景観を支える希少な近代土木遺産として評価されている。
隅田川をつなぐ、知られざる南高橋

新川と外部をつなぐ橋のひとつに、南西の湊方面へ向かう南高橋(みなみたかばし)がある。橋は新川地区と湊地区の間を流れる亀島川に架かり、亀島川と隅田川の合流地点に位置する。地元では生活道路の一部として使われているが、鍛冶橋通りや八重洲通りと比べると目立たず、訪れる人も少ない。しかし、橋の外観を見ると、古きよき時代の鉄橋の風格を感じ取ることができる。
南高橋は鋼鉄製のトラス橋で、
・橋長:63.1m
・幅員:11.0m
の下路式単純プラットトラス構造を持つ。完成は1932(昭和7)年だが、主要構造には1904(明治37)年に建造された旧両国橋の中央部分を再利用しており、現役の道路橋として
「都内最古」
である。橋の細部には明治期の技術とデザインが残り、都市交通の基盤としてだけでなく、歴史的価値や景観としても評価できる。
交通量の少ない裏道に位置するが、地域住民や物流にとって欠かせない役割を担っている。都市の主要幹線では見えにくい地元密着型の交通インフラとしての価値も高い。こうした歴史ある橋梁が現役で機能していることは、都市の発展と交通の効率、文化的景観が重なる東京の都市構造を示す例となる。