「全部盛り」で大人気――ホンダ・ヴェゼルが「SUV新車販売1位」を獲った根本理由【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(12)
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本田技研工業のコンパクトSUV「ヴェゼル」は、2024年上半期SUV新車販売台数1位、2025年も月間5000台ペースを維持。都市とアウトドアを両立する利便性と、手の届く価格帯に充実のハイブリッド性能を備え、幅広い層から支持を集める。
革新を纏ったクロスオーバーの歩み

販売好調を維持しているホンダ・ヴェゼル。まずは、その歴史を簡単に振り返ってみたい。
ホンダは2013(平成25)年、SUVの新たな可能性を提示するモデルとして「ヴェゼル」を発表した。低重心な印象を与える下半身と、流麗なクーペ風の上半身を融合させることで、SUVでありながらミニバン的な実用性も備えたデザインを実現した。これにより、都市での扱いやすさとアウトドアでの走破性を両立し、日常生活とレジャーの双方に対応できるモデルとして注目を集めた。
パワートレインには1.5L直噴エンジンのガソリン仕様に加え、モーターを組み合わせたハイブリッド「SPORT HYBRID i-DCD」をラインアップ。燃費と走行性能の両立を目指し、四輪駆動(4WD)モデルも用意されるなど、ユーザーの多様なニーズに応える構成となった。実際に運転したユーザーからは、静粛性やコーナリングの安定感、加速の滑らかさが評価され、日常利用でも長距離走行でも快適に使える点が人気の理由となった。
その後、ヴェゼルはグローバルモデルへと成長し、海外では「HR-V」として展開。2021年4月にはフルモデルチェンジを実施し、ハイブリッド方式を「e:HEV」に一新。1.5Lガソリンエンジン+CVT、さらに自充電型ハイブリッドの「リアルタイムAWD」に対応するモデルを併用し、燃費と力強い走りを両立させた。この進化により、国内市場でも根強い人気を確立し、2021年8月には新車登録台数で10位に入るなど、存在感をさらに高めた。