地方のレンタカー店に「SUV」「ミニバン」が多い理由──都市はコンパクト車なのに? 道路・気候・生活環境が導く車種選択とは
地方と都市でレンタカー需要は明確に分かれる。全国109万台に達した車両は、都市部ではコンパクト中心、地方ではSUVやミニバンが主力だ。インフラや気候、旅行者ニーズが選択を左右し、地域経済に新たな動きを生む。
気候と道路の車種差

地方のレンタカーラインナップは、土地特有の気候と道路環境によって大きく左右される。特に降雪量の多い地域では、都市部とは異なる基準で車種が選定される。
冬季に積雪や路面凍結が常態化する北海道や東北、北陸では、走行安定性と走破性に優れた四輪駆動(4WD)車が支持される。レンタカー事業者もこの需要に応え、SUVやクロスオーバーなど4WD設定の多い車種を標準ラインナップとして揃えている。
降雪地帯以外でも、地方特有の道路事情が車種選定に影響する。山間部では勾配のきつい坂道やカーブが多く、力強いトルクと安定したコーナリング性能を持つ車両が好まれる。沿岸部では潮風による塩害を考慮し、防錆性能の高い車両が選ばれることもある。
地方では、都市部のように整備された平坦な道路を前提に走るわけではない。その土地の自然環境に適応できるかが、車種選定の最も重要な指標となる。