タクシーに“推し”をラッピング! 「推しタク」が生む800億円市場の衝撃

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推し活人口1384万人、年間支出は1人25万5035円に達し、約3兆5000億円市場を形成。応援広告「推しタク」など応援広告は趣味を超え、屋外広告市場への新たな収益源として注目される。

行動型応援の広がり

推し活のイメージ画像(画像:写真AC)
推し活のイメージ画像(画像:写真AC)

 ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)の「jeki応援広告事務局(CheeringAD)」は2025年2月、全国の15~79歳の男女2万4136人を対象に「推し活・応援広告調査2024」を実施した。

 同調査で推しの誕生日や記念日に関して、「応援広告の企画・出資・見学をする」と答えた人は18.2%だった。この結果から、推しの特別な日を広告を通じて祝う文化が徐々に広がっていることがわかる。

 応援広告の認知率についても全体に尋ねたところ、「実際に見たことがある」は6.8%、「実際に見たことはないが知っている」は12.7%で、広告を見たことがない人も含めた認知度は19.5%に達した。

 一方、推し活を実際に行う人では認知率が59%にのぼり、実際に広告を見た人も27%いた。「応援広告を見たきっかけ・手段」を尋ねたところ、

「SNSの告知を見て、電車や徒歩で見に行った」

が51.8%、「SNSの告知を見て、新幹線や飛行機を利用して広告を見に行った」が22.7%となった。応援広告を見に行く行動自体が、推し活の一部として定着しつつあることが明らかになった。

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