タクシーに“推し”をラッピング! 「推しタク」が生む800億円市場の衝撃
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推し活人口1384万人、年間支出は1人25万5035円に達し、約3兆5000億円市場を形成。応援広告「推しタク」など応援広告は趣味を超え、屋外広告市場への新たな収益源として注目される。
体験型「推しタク」登場

「センイル」は韓国語で「誕生日」を意味する。センイル広告は、ファンが推しの誕生日や記念日を祝う目的で出す応援広告だ。
一般的な広告は企業が商品やサービスを宣伝するものだが、韓国のセンイル広告は
「非営利目的」
で行われる。街頭ビジョンや地下鉄、バスなどさまざまな場所で掲出され、地下鉄広告では全体の約3割を占めるともいわれている。
日本でも、推し活の一環として応援広告を出すファンが増えている。街頭ビジョンや駅構内で目にする機会が増え、ライブ会場近くに広告を掲出する事例も見られるなど、全国で広がりを見せている。
新たな応援広告サービスとして登場したのが、タクシーに推しの広告をラッピングする「推しタク」だ。タクシーは街中を走るため、多くの人に推しをアピールできる最適な手段となる。
推しタクは実際に乗車できる体験型の応援広告で、
・広告を出したいファン
・乗車したいファン
の双方から注目を集める。こうした理由から、新しい応援方法として推し活ファンの間で注目されている。
提供元のアスコン(広島県福山市)のウェブサイトでは、アイドル本人の認証ショットや認証乗車の情報も公開されている。これにより、推しタクを通した応援が本人に届く可能性もあり、今後の利用拡大が期待される。