「単なる休憩所」の時代は終わった!――1000億円市場のSA・PA、アウトレットと仕掛ける周遊型消費とは
高速道路のSA・PAが、アウトレットモールとの連携で新たな商業圏を形成している。2024年度NEXCO中日本管内売上は約1017億円に達し、移動者297万台に多彩な消費体験を提供。地域経済と観光をつなぐ戦略的モデルとして注目される。
SA・PAとアウトレット連携

SA・PAとアウトレットモールの連携は、施設案内にとどまらない。利用者の行動パターンを巧みに設計し、新たな消費を生む
「周遊型」
モデルが着実に広がっている。その代表例が、NEXCO東日本と三菱地所・サイモンの共同キャンペーンである。
関越自動車道の花園インターチェンジ(IC。埼玉県深谷市)から約1.5kmにあるふかや花園プレミアム・アウトレットでは、2024年9月1日から12月27日まで、沿線のSA・PAで配布されるチラシを持参した利用者に、アウトレット内で使えるクーポンや、SA・PA対象店舗で利用できる買い物券を進呈した。
さらに、SA・PA買い物券を使って対象店舗で買い物をした場合、先着で限定グッズを配布する仕組みも設けた。コレクション性を高めることで、利用者の回遊意欲を刺激する構造だ。
同様の企画は、東関東自動車道の酒々井IC(酒々井町、富里市)近くにある酒々井プレミアム・アウトレットでも行われた。チラシを持参した利用者にアウトレット限定クーポンやSA・PAで使えるクーポンを配布した。この工夫により、
・消費者の収集欲
・体験型消費
への期待が高まる。高速道路を広大なショッピングエリアとして楽しむ、新しい行動スタイルが提案されているのだ。