首都高にひっそり佇む昭和レトロ空間――「東京シティエアターミナル」をご存じか
首都高速箱崎ジャンクションの中央に位置するT-CATは、開業50年近くを迎える都市型空港バスターミナルだ。かつて空港直結のチェックイン機能で年間数十万人のビジネス客に支持されたが、老朽化と機能縮小で利用は減少。リニューアルや立地優位性で再生の可能性を探る現状に迫る。
空港直結ターミナル苦戦

しかし2001(平成13)年9月11日の同時多発テロを受け、空港外でのチェックインが問題視され、T-CATもチェックイン機能を縮小した。2002年までにすべての航空会社がT-CATでのチェックインを終了した。カウンターは撤去され、飲食店や物販店などのテナントに置き換わった。
飛行機に乗る前の手続きを空港外で済ませられるという大きな強みを失い、T-CATの乗客は激減した。ただし
「リムジンバスの発着拠点」
としての機能は維持され、コロナ禍前までは多くのバスが発着していた。インバウンドの増加もあり、再び訪問者は増えている。
しかし、繁華街に近く、多くの高速バスを受け入れることに成功したYCATやOCATとは異なり、首都高と一体化したターミナル内にあるT-CATは、リムジンバス以外の発着を受け入れることが難しい。そのためLCC台頭後に登場した格安バスも、T-CATを拠点にできず、東京駅前など別の場所を発着地としている。