「制度に縛られる課長」「育成リソース不足の部長」 上司を“無能”呼ばわりしても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(1)

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昇進や育成機会の不足を「無能な上司」と片付ける前に、構造的な制度の課題を見極める必要がある。正社員の61%が計画的OJTを受け、非正社員は27%。自己投資で成長する働き手の戦略に学ぶ、自律キャリアの新潮流。

上司依存を超えた成長戦略

上司のイメージ(画像:写真AC)
上司のイメージ(画像:写真AC)

 組織に自分の能力やキャリア開発を支援してもらうことに過剰に依存せず、サポートの不完全さを前提として自分なりのキャリアを構築する姿勢が、これからの時代には必要である。

 企業側も、マネジメントスキルの育成を昇進後に任せるのではなく、早期から段階的に準備することが望ましい。ナレッジ共有やスキルシェアの場も、デジタル技術の活用で整備可能になりつつある。

 キャリアは外部から与えられるものではない。制度にも上司にも完璧を求めず、それでも希望を失わず、自ら選び、動いて創り出す営みである。

「無能な上司」

とされる評価の背後にある構造や心理を読み解くことで、学びや突破のヒントが見えてくる。

 制度への幻想を捨て、自律的な視点を強める。このバランス感覚こそ、現代の成熟したビジネスパーソンにとって価値ある知性である。

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