「給料安そう」「長時間っぽい」――自動車整備士の未来がたった「6.5%」しかない根本理由

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2025年7月の調査で、自動車整備士に対する保護者の「将来性がある」との評価はわずか6.5%。高度化する技術に追いつけない制度と産業構造の課題が、若年層の職業選択を阻み、モビリティ産業の基盤に深刻な影響を及ぼしている現状を鋭く描く。

親が抱く整備士の現実像

自動車整備士のイメージ(画像:写真AC)
自動車整備士のイメージ(画像:写真AC)

 2025年7月、自動車に関する専修学校の関東工業自動車大学校(埼玉県鴻巣市)が中学生・高校生の保護者107人を対象に実施したアンケート調査によると、自動車整備士へのイメージはネガティブなものが多数を占めている。

 具体的には、

・専門的で難しそう:39.3%
・体力が必要そう:47.7%
・長時間労働になりそう:24.3%
・収入があまり高くなさそう:27.1%

となった。特に「将来性がある」と答えた保護者はわずか

「6.5%」

にとどまり、「かっこいい」「安定している」といった評価も1割前後と低迷している。

 こうした結果は一見、整備士という職業に対する“誤解”や“無関心”と見なされがちだ。しかし、その背後には

・職業構造
・教育環境
・業界の設計
・情報伝達の偏り

など、より根深い課題が横たわっている。なぜ整備士のイメージがここまで偏ってしまったのか。制度的かつ経済的な視点から原因を分析し、改善策を模索する必要がある。

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