65歳以上に多い「正面衝突事故」 ドライバーの過信が招く事故、その理由とは?

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年間3割近くを占める正面衝突事故。高齢ドライバーを中心に深刻化するなか、自動ブレーキや操舵支援など衝突回避システムの進化が進む。だが、その性能を活かす鍵は“理解と習熟”にある。過信は禁物、冷静な判断が事故を分ける。

死亡事故率が高い類型

 内閣府が発表した「令和4年版交通安全白書」の「事故類型別の交通死亡事故発生件数」によれば、「正面衝突等」は交通死亡事故全体の約3割(30.6%)を占めた。一方で、発生件数が最も多かったのは「追突」の30.5%。「正面衝突等」の発生件数は全体の3.4%にとどまっていた。つまり、発生頻度は少ないが、死亡事故に至るリスクが極めて高いといえる。

 このような背景から、被害を抑える「衝突回避システム」の価値は大きい。ただし、システムの動作や警告表示、警告音の内容を事前に理解していなければ、逆にドライバーを混乱させ、冷静な対応を妨げるリスクもある。そのため、作動条件や機能をあらかじめ把握しておくことが、事故の回避や被害軽減に直結する。

 なお、調査では「正面衝突等」による死亡事故は65歳以上の高齢ドライバーに多く見られた。運転操作や判断に不安のある人、高齢者などは、車両選びの段階で衝突回避システムの有無をひとつの基準にすることが、安全対策として現実的だ。

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