65歳以上に多い「正面衝突事故」 ドライバーの過信が招く事故、その理由とは?

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年間3割近くを占める正面衝突事故。高齢ドライバーを中心に深刻化するなか、自動ブレーキや操舵支援など衝突回避システムの進化が進む。だが、その性能を活かす鍵は“理解と習熟”にある。過信は禁物、冷静な判断が事故を分ける。

補助技術としての限界

自動車の運転をする高齢者女性(画像:写真AC)
自動車の運転をする高齢者女性(画像:写真AC)

 マイカーに搭載された衝突回避システムを理解しておけば、作動時にパニックに陥りにくくなる。状況判断もしやすくなる。また、どのような機能が備わっているかを事前に把握しておけば、不測の事態にも備えやすい。

 ただし、衝突回避システムは決して万能ではない。各機能には作動しにくい条件や苦手な状況がある。そもそも、これらの装置はドライバーの代替ではなく、運転を補助する技術にすぎない。そのため、「システムがあるから大丈夫」と過信せず、まずはドライバー自身が安全運転を意識することが重要だ。

 一方で、衝突回避システムが交通安全に大きく寄与していることは事実だ。「緊急場面におけるドライバーの回避操作に関する研究」によれば、出会い頭の衝突を想定した実験で、88%のドライバーがブレーキとハンドル操作で危機回避を試みていた。

 そのうち、減速と回避が可能な条件であっても、23%の車両は相手に衝突していた。つまり、システムが介入して補助的にブレーキやハンドルを制御すれば、衝突を回避できる可能性があると考えられる。

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