65歳以上に多い「正面衝突事故」 ドライバーの過信が招く事故、その理由とは?
年間3割近くを占める正面衝突事故。高齢ドライバーを中心に深刻化するなか、自動ブレーキや操舵支援など衝突回避システムの進化が進む。だが、その性能を活かす鍵は“理解と習熟”にある。過信は禁物、冷静な判断が事故を分ける。
踏み間違い対応装備の実態

では、衝突回避システムが作動すると、どのような状況が発生するのか。
例えば、トヨタの「プリクラッシュセーフティ」には「緊急時操舵支援」という機能がある。走行中に歩行者との衝突の可能性が高く、かつ自車線内に十分な回避スペースがあるとシステムが判断した場合、アクティブ操舵機能が設定された車両では、運転者の操作に関係なくブレーキとハンドルの制御が自動で行われる。作動時には警報音が鳴り、ディスプレイに「ハンドルを握る手のマーク」が表示される。
一方、ダイハツの「スマアシ」には「誤発進抑制制御機能」が搭載されている。これはブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故を防ぐためのもので、誤発進が検知されると警告音とともに「!」マークが点灯し、さらに車両衝突のアイコンが点滅することでドライバーに危険を知らせる。同時にエンジン出力を抑制し、状況が悪化すればブレーキ制御も作動する仕組みだ。
これらの機能はあくまで一例にすぎず、メーカーや車種ごとに仕様や警告表示は異なる。したがって、自分の車に搭載されているシステムがどのように作動し、どのような警告を発するのかを、事前に取扱説明書やメーカーの公式情報で確認しておく必要がある。