スマホ高齢者は9割超! 「紙の地図」が消える時代、交通アプリ依存が招くデジタル分断の深淵とは

キーワード :
,
高齢者のスマホ保有率が70代で85%、80代でも66%と急上昇。交通系アプリは移動支援だけでなく、健康や家計管理にも寄与するインフラとなりつつある。一方、操作の難しさやデジタル格差が課題に。今、アプリ開発と地域支援が交差する「高齢社会のモビリティ革新」が始まっている。

3G終了が後押しするスマホ普及

スマートフォンを使う高齢者(画像:写真AC)
スマートフォンを使う高齢者(画像:写真AC)

 高齢者のスマートフォン利用が急拡大している。NTTドコモ モバイル社会研究所が2024年に実施した調査によれば、60代のスマホ所有率は94%。70代では85%、80代前半でも66%に達した。いずれも前年を上回る結果となった。

 この背景には、通信キャリアによる3Gサービスの終了がある。auは2022年3月、ソフトバンクは2024年1月に3Gを停止。ドコモも2026年3月でのサービス終了を予定している。従来型の携帯電話が使えなくなることで、スマートフォンへの移行が加速した。

 スマートフォンを手にした高齢者の使い方も多様化している。MMD研究所の2024年調査によると、シニア層が最も利用している機能は「メッセージ送受信」「インターネット検索」「通話」の順だった。「地図・乗換案内アプリ」の利用率も高く、日常的な移動を支えるツールとして浸透している。

 スマートフォンは今や、高齢者にとっても不可欠な存在だ。なかでも、交通系アプリは生活を支えるインフラとなっている。本稿では、高齢者にとって交通系アプリがなぜ必要とされているのか、その背景を探る。

全てのコメントを見る