トヨタが「結婚したい企業」13年連続ナンバーワン! 平均年収「900万円」だけじゃない、その絶対的魅力とは?

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13年連続トップのトヨタ。「結婚したい勤務先」調査が映すのは、企業人気ではなく、将来不安を抱える社会の実像だ。平均年収900万円、地方拠点、次世代投資……数字と構造の裏に見える、モビリティ企業が担う“生活保障装置”としての進化とは。

安定志向を超える産業像

道路を走る自動車(画像:写真AC)
道路を走る自動車(画像:写真AC)

 この調査結果は、なぜその企業に人生を託したいと思うのかという根本的な問いを投げかけている。企業の安定や待遇に過度な期待が集まる背景には、社会制度の脆弱さと、将来への不安がある。

 だが、モビリティ産業には、この閉塞感を打ち破る可能性がある。人とモノの移動を支える企業に今、求められているのは、どれだけ未来を描けるかである。そして、その問いに最初に答えられるのは、なぜ選ばれ続けるのかと自らに問い直し続ける企業だけだろう。

「この企業に勤める人と結婚したいランキング」――。ただ、本当に重要なのは結婚した“あと”である。車ならリコールが効くが、結婚生活に返品制度はない。

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