5色の回転灯、なぜパトカーは「赤」で作業車は「黄」なのか?
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回転灯の色は5種──赤・黄・青・緑・紫。それぞれの色に明確な法的意味と運用ルールが定められている。救急車は年間771万件超も出動し、赤色灯の意味を知らぬままでは“妨げ側”になる恐れも。知られざる制度の背景と、私たちの責任を掘り下げる。
回転灯が色分けされているワケ

まずは赤色の回転灯について見ていく。「道路運送車両法の保安基準」第42条では、「他の交通の妨げとなる恐れのあるものとして告示で定める灯火または反射器を備えてはならない」と定められている。
さらに、同法の第一節・第218条により、「緊急自動車の警光灯」を除き、赤色の灯火を装備することは原則禁止されている。
つまり赤色の回転灯――正式には「警光灯」と呼ばれるもの――は、パトカーや消防車、救急車などの緊急自動車に限って使用が認められている。見た目のかっこよさから個人が取り付け、公道で点灯させて走行すれば、道路運送車両法違反に該当する可能性がある。
また、「道路交通法施行令」第14条では、緊急自動車が緊急の用務で走行する際は、赤色の警光灯を点灯させなければならないと明記されている。
一方、他の色はどうか。「黄色の回転灯」は同令第14条の3により、道路維持作業用自動車が作業中につける灯火として規定されている。
つまり、黄色の回転灯は、高速道路上での維持管理作業車や道路パトロールカーなど、「道路維持作業用自動車」に限定された専用装備ということになる。