5色の回転灯、なぜパトカーは「赤」で作業車は「黄」なのか?

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回転灯の色は5種──赤・黄・青・緑・紫。それぞれの色に明確な法的意味と運用ルールが定められている。救急車は年間771万件超も出動し、赤色灯の意味を知らぬままでは“妨げ側”になる恐れも。知られざる制度の背景と、私たちの責任を掘り下げる。

青色、緑色、紫色の回転灯の意味

世田谷区の防犯パトカー(画像:世田谷区)
世田谷区の防犯パトカー(画像:世田谷区)

 今度は「青色の回転灯」について見ていく。街中を走る防犯パトカーなどで見かけた人も多いはずだ。「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第76条の2では、自主防犯活動用自動車に備える灯火の色は青色であると明記されている。さらに、青色の回転灯を装備するには、証明書の交付を受ける必要がある。青色も使用が厳しく限定された灯火である。

 続いて「緑色の回転灯」は、幅3m以上、または連結全長16.5mを超えるトレーラーを牽引するトラクターや誘導車などに使用される。設置は義務ではないが、緑色を使用する場合は「道路運送車両の保安基準」第55条に基づき、基準緩和認定申請が必要となる。

 最後に「紫色の回転灯」について。「道路交通法施行規則」第9条の17および18では、「夜間もしくは昼間の停止表示器材」として用いる灯火の色を紫色と定めている。これは専用車両の制限や申請手続きがないため、誰でも使用できる。ただし、あくまで停止表示器材であるため、走行中に点灯させると法令違反となる。

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