災害時のトイレ問題、「8割の自治体」が無計画? トイレトレーラーが拓く命を守る新常識とは
被災地で命を守り、イベントでは集客の鍵を握る“移動式トイレ”が静かに拡大中だ。洋式・水洗・衛生完備の「トイレトレーラー」は、全国26自治体が導入済み。快適性と機動力を兼ね備え、災害対策と地域振興の両輪を担う新たなインフラとして注目を集めている。
水洗トイレと同様の機能を装備

トイレトレーラーとは、移動可能な仮設トイレの一種である。複数の個室を備え、プライベートな空間が確保されている。水洗式のため、衛生的に使用可能だ。
JPホームサプライ(東京都中央区)のウェブサイトによると、トイレトレーラーの主な機能・特徴は以下の通りである。
・洋式便座を設置した個室空間4室を配置
・室内には、換気扇、清掃用の排水口などの衛生環境維持のための設備あり
・LED照明を室内・外に設置
・トイレットペーパー・清掃用具などの消耗品・備品をストックするスペースあり
・容量の大きな清水タンク、汚水タンク貯水が可能
・汚水は下水への直接排水が可能
・外部電源との接続・利用が可能
・ルーフに設置されたソーラーパネルからバッテリーにオートチャージされ、照明や水洗等の電源に使用
このように多機能で環境も整っている。
日本トイレ研究所の「トイレマガジン」では、水洗トイレは給電設備、給排水設備、汚水処理設備のすべてが機能して初めて成り立つシステムだと説明している。地震や水害などでどれか一つでも機能を失うと、使用できなくなる。
この点でトイレトレーラーはすべての機能をカバーしている。普段使っている水洗トイレと同じように快適に利用できるトイレである。