海事産業が「男社会」から抜け出せない3つの理由! なぜ「女性比率2%未満」なのか
海事産業は長らく男性中心の職場で、女性の比率はわずか約2%にとどまる。だが近年、福利厚生や環境整備の進展とともに女性社員が着実に増加している。技術革新と社会意識の変化を背景に、多様な人材が活躍できる新たな海事産業の姿が求められている
日本における取り組みと成果

日本でも、女性の海事分野進出を後押しする施策が相次いでいる。国土交通省は「輝け!フネージョ★」プロジェクトを立ち上げ、海事産業における女性の活躍推進に取り組んでいる。
同省は、海運・造船・舶用工業などの事業者における女性社員の声をまとめた「海事産業における女性活躍推進の取組事例集」を作成。この事例集では、女性が少ない職場に対する不安の払拭や、企業の具体的な施策を紹介している。業界に関心を持つ女性の背中を押すことが狙いだ。
船上の設備面でも変化が進む。女性船員に配慮したラバトリー(トイレ)の各船室への設置や、女性専用のロッカーや洗濯機などの整備を行う船舶が増えている。
企業側の対応も進んでいる。「えるぼし認定」の取得により、女性活躍推進に積極的な企業としての姿勢を示す動きがある。商船三井や名村造船所などがその認定を受けている。
業界全体にも、ダイバーシティ推進が企業価値向上につながるという認識が広がっている。女性だけでなく、多様な人材が活躍できる職場環境の整備が進む。
女性社員の活躍を紹介する企業も増えており、「女性初の○○」といった記事が登場する機会も年々多くなっている。