我が子の命を危険に!? 「お下がり中古車」が招く10代ドライバーの死亡リスク──製造15年超で致死率31%増、親が知るべき「安全な車選び」
死亡事故率は低年式車で最大31%増――。運転経験の浅い10代が古い車に乗るリスクが注目されるなか、研究者は「最も安全な一台を」と警鐘を鳴らす。新たな研究が示した、家庭の選択が命を左右する現実とは。
安全装備軽視が招く世代間格差

運転者の年齢を問わず、古い車両や運転支援装備が少ない車両は、事故時の死亡リスクを高めている。今回の調査では、10代ドライバー(15~18歳)は中年ドライバー(31~55歳)に比べ、製造から15年以上経過した車両や運転支援装備が不十分な車両に乗っている傾向が高いことが判明した。
研究チームのファンダ・チャン博士はこう指摘する。
「親が古い車を、まだ基本的な運転技術を習得中の10代の若者に譲ることはよくあります。これは運転をはじめた子どもを持つ家族にとっては喜ばしい節目ですが、この慣習は10代の若者の自動車のトラブルに対する脆弱性を高め、運転の安全性を低下させます」
親が乗っていた古い車を子どもに譲ったり、年式の古い中古車を購入して与えたりする行為には注意が必要だ。
もっとも、予算に限りがある家庭も多い。そこで米国道路安全保険協会(IIHS)は、10代の若者向けに「手頃な価格で安全性の高い車種リスト」を公表している。例えば、中古小型車で安全性と価格のバランスが取れた5車種は以下のとおりである(車種、年式、推定価格)。
・トヨタカローラ(セダン):2017~2019年、2023年以降 約140万円
・ホンダインサイト:2019~2022年 約170万円
・マツダ3ファストバック:2019年以降 約175万円
・トヨタプリウス:2017年以降 約183万円
・マツダ4ドアセダン:2020年以降 約188万円
研究チームは、10代の若者には「入手可能な中で最も安全な車両」を選ぶべきだと提言する。親や保護者は、初めての車を選ぶ際、安全装備の有無を最優先に考慮し、製造から15年以上経過した車両は避けるべきだとしている。