我が子の命を危険に!? 「お下がり中古車」が招く10代ドライバーの死亡リスク──製造15年超で致死率31%増、親が知るべき「安全な車選び」
死亡事故率は低年式車で最大31%増――。運転経験の浅い10代が古い車に乗るリスクが注目されるなか、研究者は「最も安全な一台を」と警鐘を鳴らす。新たな研究が示した、家庭の選択が命を左右する現実とは。
安全装備1つで6%低減

米オハイオ州コロンバスにある「ネイションワイド小児病院」の研究チームは、2025年5月、医学誌「JAMA Network Open」で新たな研究結果を発表した。対象は、2016年から2021年にかけて全米で発生した死亡事故データ。10代および中年ドライバーの運転する車両の年式や運転支援技術の有無と、死亡事故における運転者の致死率との関係を分析した。
使用したのは、米国内の致命的な衝突事故に関する詳細な情報を網羅したデータベース「Fatality Analysis Reporting System(FARS)」である。車両や運転者、事故の環境要因までを含む包括的な統計だ。
調査の結果、製造から6~15年経過した車両を運転した場合、死亡リスクは19%上昇していた。さらに15年以上経過した車両では、年齢を問わず、製造5年以内の車両と比べて致死率が31%高かった。
一方、車両に搭載された運転支援技術は、1装備ごとに運転者の死亡リスクを6%低減する効果があった。
研究チームを率いたジンジェン・ジンジャー・ヤン博士は、同院のプレスリリースで次のように述べている。
「10代のドライバーはほかの年齢層と比較して事故率が高く、死亡事故への関与も増加していることを考えると、10代のドライバーにとって、可能な限り最も安全な車両を運転することが極めて重要です」