マツダ、少数精鋭でも世界を魅せる「引き算の美学」 日本車再興の狼煙となるか【連載】Make Japanese Cars Great Again(4)

キーワード :
,
日本車のデザインは、世界を魅了してきた。マツダロードスターやトヨタプリウスなど、ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した車が示すように、規模に関わらず独自の美学が成功の鍵となっている。特にEV市場では、デザインの差別化が重要な課題となり、日本の美意識が新たな方向性を示す。

日本車デザイン、世界を魅了

「Make Japanese Cars Great Again」のイメージ。
「Make Japanese Cars Great Again」のイメージ。

 日本車はかつて「高品質」と「革新性」の象徴として、世界中で広く愛されていた。しかし、モビリティ環境が大きく変化するなかで、新たな課題に直面している。この連載「Make Japanese Cars Great Again」では、日本車がもう一度世界市場で輝くための具体的なステップを探る。過去の成功を振り返りながら、現在の課題にどう対応し、未来にどう進むかを考える。

※ ※ ※

 今回は、前回できなかったデザインについて話をしようと思う。過去にワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した日本車は三つある。

・2016年マツダロードスター
・2020年マツダ3
・2024年トヨタプリウス

だ。マツダロードスターにいたっては、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーも受賞して2冠を達成しており、まさに「世界の自動車」といっていい。

 2024年のマツダの世界販売台数は、約127.8万台であり、トヨタの1082万台と比較すると10分の1近くの規模であり、テスラの178.9万台よりも少ない。マツダは、グローバルでは決して大きな自動車メーカーではないが、それでもワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞するような自動車を生み出している。

 つまり、自動車のデザインの美しさとメーカーの規模は、全くリンクしていない。必要なのは、デザインに対する美学や哲学、そしてメーカーとしての一貫性だ。マツダの言葉を借りれば、生命感を形にする独自の哲学に基づく「魂動デザイン」であり、日本の美意識を礎とした「新たなエレガンス」の表現である。日本の美意識は、世界に通用することがはっきりしているのであり、

「Make Japanese Cars Great Again」

にとっても重要な役割を担うだろう。

全てのコメントを見る