「本当に必要なのか」 四国新幹線、悲願の実現に黄信号? 岡山市長は血気盛んも、県は慎重! 徳島はバス優位…1.6兆円かける意味はあるのか

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岡山市の大森雅夫市長が四国新幹線推進に前向きな発言を繰り返している。新幹線を熱望する四国には追い風だが、実現へのハードルが下がったわけではない。

徳島県の時短効果は限定的

3月で岡山乗り入れを廃止したJR四国の特急「うずしお」(画像:高田泰)
3月で岡山乗り入れを廃止したJR四国の特急「うずしお」(画像:高田泰)

 岡山ルートでの新幹線整備に賛同していなかった徳島県が、2023年の後藤田正純知事就任で賛同に転じたことにより、形の上では四国4県の足並みがそろった。しかし、一枚岩といえない部分も見える。徳島市周辺で岡山ルートへの関心が盛り上がっていないことだ。

 JR徳島駅(徳島県徳島市)周辺からは平日の午前7時台で大阪市や神戸市、京都市へ向かう高速バスが10本以上運行している。運行頻度は5分に1本程度。ビジネスだけでなく、観光、買い物にも利用されている。

 これに対し、岡山経由の鉄道で関西へ向かう人はごく少ない。1日2往復が岡山駅に発着していたJR四国の特急列車「うずしお」は、3月で全便高松駅(高松市)までとなった。JR四国は運転士不足を理由に挙げたが、利用も低迷していた。岡山経由で関西へ向かうと、運賃が

「高速バスの約3倍」

で、所要時間は1時間近く余計にかかったからだ。

 岡山ルートの新幹線ができても徳島駅から新大阪駅(大阪市淀川区)まで1時間35分。バスで高速舞子(神戸市垂水区)へ行き、JR舞子駅(垂水区)で快速、JR神戸駅(神戸市中央区)で新快速に乗り継げば2時間少しで着く。運賃ははね上がるのに、時短効果は限定的だ。

「重い地元負担をしてまで徳島に必要な新幹線なのか」

という声もある。

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